山下達郎 / FOR YOU

1982年1月のリリースです。このレコードは購入しました。

山下達郎のアルバムをちゃんと聴いたのは1978年の「Go Ahead」からでした。これですっかりファンになりました。1982年当時は大学生で、洋楽ばかり聴いてましたが、山下達郎は別格とばかりに聴きました。
山下達郎の弾くギター、特にコードのカッティングが元々好きでしたが、そのカッティングから始まる「Sparkle」のイントロだけでノックアウトされました。

このアルバムの発売直後に出た「ギター・マカジン」かなんかに、この「Sparkle」のギター譜が掲載されていました。当時所属していた軽音楽サークルの連中の溜まり場に誰かがこの雑誌を持ってきていたので、それを見せてもらって誰かのギターを借りてその場で弾き方を確認したのをよく覚えています。その場にいたギタリスト連中が集まってきて、皆で「なるほど～」とかいいながら交互に弾いてました。

曲は全曲はずれなしだと思いますが、冒頭の３曲「Sparkle」「Music Book」「Morning Glory」が流れも含めて特にお気に入りでした。

「Sparkle」は、その所属していた軽音楽サークルで２つのバンドがトライして玉砕していました。トライした時期はそれぞれ違うのですが、どちらのバンドもギターが１人という編成で、それもうまくいかない原因のようでした。そのどちらのバンドからも「ギター１人だとどうしても無理なので、この曲だけでもいいから手伝ってくれないか」というオファーをもらいました。一瞬心が動きましたが、結局はどちらも断ってしまいました。そのうちのひとつのバンドはボーカル奴がギターも弾けるということで、ギターを弾きながら歌うことにもチャレンジしたそうですが、「とても無理」という結果だったそうです。

山下達郎本人が演奏する「Sparkle」は、1999年1月にNHKホールでのライブで見ることができました。「本当にこれを弾きながら歌っているんだ」と感激しました。

CDは1990年代の始めに購入しましたが、2002年にリマスターされた際にまた購入しました。
アナログの頃から、自宅のオーディオのチェックをする際はこのアルバムを使うことが多いです。「Sparkle」が心地よく響けばよいというのが、いつのまにかオーディオに対する基本的スタンスになってます。


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山下達郎 / FOR YOU (フォー・ユー)