カシオペア / メイク・アップ・シティ

日本を代表するフュージョングループであるカシオペアの1980年発表の４枚目のアルバムです。学生時代に私が所属していた軽音楽サークル内の色々なバンドがカシオペアの曲を演奏しており、このアルバムからも「Ripple Dance」「Make Up City」「Gypsy Wind」「Eyes Of Mind」という曲がそれらのバンドのレパートリーになっていました。

1983年の10月に、前年に引き続き大学のある街のあちこちに特設ステージをつくりライブ演奏をするというイベントに参加しました。前年屋外だったためにフルート奏者に出演拒否されたのに懲りて、この年は屋内の会場を選んだのですが、その年に４年生だったフルート奏者は就職活動との兼ね合いでやはり出演は無理ということになりました。そこで、フルート抜きの５人で演奏できるインスト曲を１曲増やすことにしました。その時に選んだのが、このアルバムの最後に収録されている「Twincle Wing」です。この曲はピアノがメロディをとり、途中で４ビートになる部分があるあたりが気に入りました。

10月頭の本番にあわせてこの曲仕上げる必要があるのですが、バンドのベースの奴がよんどころのない事情により、しばらく札幌にいかなくてはいけなくなりました。ベースをコピーする時間がとれないとのことだったので、仕方ないので、そいつのベースを借りて、かわりに私がこの曲のベースパートをコピーして、本番の少し前に札幌から帰ったベースの奴にコピーした内容を教え込みました。ひょっとしたらこのおかげでベース弾けるようになったのかもしれません。

そんな状態なので、かなりの突貫工事で本番を迎えました。その「Twincle Wing」は最後に演奏しました。この時の会場が大学近くにあったライブハウスで、そこにはビデオ設備も備わっていたので、会場に頼んで当時としては珍しくビデオ撮影をしてもらいました。そこにはこの曲の構成を勘違いして、違う箇所のフレーズを弾いているにもかかわらずノリノリでそのことに気づこうともしないベースの奴に、ギターを弾きながら軽く蹴りを入れて間違いを正す私の姿がしっかりと写っています。


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カシオペア / MAKE UP CITY